岬町の豊かな海と緑に囲まれた神体山に佇む「産土神社(うぶすなじんじゃ)」。
「産土」とは、名の通り人々が生まれた土地を守り、人生を通して見守って下さる神様を意味する言葉。
今回は、人生のルーツを振り返り、神様に守られる安心感を感じるパワースポットをご紹介します。
同神社は、「宮山」「青垣山」として知られる神体山の麓に鎮座し、遥か昔から人々の信仰を集めてきました。創建は明らかになっていませんが、慈覚大師(円仁)が建立した天台宗興善寺の境内鎮守として創建されたのが起源とされており、天正2年に信長の兵火によって一度は消失しましたが、江戸時代元禄期に興善寺ともに再建されました。
鳥居をくぐると、神々の息遣いが聞こえてくるかのような神聖な空気が漂い
長い参道の脇には、府内最大級の巨樹とされる「ホルトの木」が聳え立ち、訪れる人を包み込んでくれるかのような温もりを感じ取ることができます。
境内には希少な植物が自生していて、緑の氣が辺りに満ち、訪れた人々の心を落ち着かせてくれます。
御祭神は比売大神・金山毘古命・伊邪那岐を祀り、古くから五穀豊穣や厄除け、子宝祈願にご利益があるほか、幸運を呼び込み、日々の生活に明るい変化をもたらす強い力が宿っているとも言われています。
本殿へ続く30段ほどの石段をゆっくりと上り、穏やかで清らかな気持ちで詣ると、神様から幸運のエネルギーを授けてもらえるかもしれません。
境内には、いたるところに狛犬の姿が見られ、ふと呼ばれた気がして、振り返ると、瓦製の狛犬が社の両脇に並んでいました。
石製の狛犬が多い中、瓦製の狛犬は珍しく、素朴で温かみがあり、どこか優しげな笑みを感じさせてくれます。
瓦は、古くから「災いを祓う力」を持つと信じられてきました。
きっとこの狛犬も訪れる人を災いから守ってくれていることでしょう。
ぜひ、岬町に訪れた際はお立ち寄りください(‘ω’)
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産土神社
大阪府泉南郡岬町多奈川谷川3166