鬼に守られし伝説の地

和泉市九鬼町に鎮座する「九鬼八幡宮」。
名称にも由来する歴史的背景には、土地そのものに刻まれた「 鬼の伝説」が今もなお語り継がれています。創建は不明ですが、 八幡大神(応神天皇)を祀っていると伝えられ、 由緒ある八幡信仰の社です。武運長久や、厄除けにご利益があり、 この地を護る存在として古くから人々の信仰を集めてきました。

先ずは鳥居から本殿へと続く五十数段ある石段。 神聖な場所へと誘う氣が流れていて、ゆっくりと上っていくと、 どこか結界を超えていくような感覚を伴いました。
石段を上り切った先にあるのは拝殿と本殿。 お詣りをすると空気がふっと切り替わったように感じる人も少なく ありません。
石段を上り切った先にあるのは拝殿と本殿。

この地が特別なのは、 土地そのものが鬼の伝承を色濃く残しているからです。
和泉市内には、「父鬼町」「九鬼町」といった「鬼」 の名を含む地名が残されています。
これは偶然ではなく、 かつてこの地域一帯に人知を超えた力を持つ存在…すなわち「鬼」 と呼ばれるものが住んでおり、 人々と深く関わっていたことの名残だと考えられているのです。
これは偶然ではなく、
諸説ありますが、父鬼と母鬼がこの地域一帯で暮らしており、 9人の小鬼を産んだと言い伝えられています。それらの存在は、 自然を荒らし人々に恐れをもたらしました。しかし人々は、 鬼を討つのではなく八幡大神の御神威で鬼を鎮め、 鬼を祀る道を選びました。
かつて人々に恐れられた「鬼」の恐ろしい力は、 土地を守る結界のような役割を担う存在へと変わっていったのです 。
「鬼」という存在は、災いや悪の象徴と捉えられますが、 人間の心に例えるなら、恐れや怒り、 悲しみといったものの象徴であり、 人には目を背けたくなるような感情や試練が心の底にあることの戒 めではないでしょうか。それらを無理にかき消そうとしたり、 逃げようとするとかえって力を増しますが、落ち着いて向き合い、 受け入れ良い方向へ導くことが大切なのだと、 改めて教えてくれているように感じました。
また、高台にある拝殿の傍には、小さな公園があり、 自然豊かな九鬼の街並みを見渡すことができ、心が癒されます♪( ´▽`)美しい景観を眺めていると、九鬼八幡宮は今も、 人々の心と暮らしを静かに守り続けていることを実感させられます 。
「鬼」と闘うのではなく、「未来へ続く道」を信じ、 共に明るく照らすことの大切さを伝えてくれている「九鬼八幡宮」 は節分のこの時期におすすめの「神秘のパワースポット」です。
【取材先】九鬼八幡宮
和泉市九鬼町578