腎臓病の食事療法で多くの実績を持つ藤井病院の雑賀先生。新型コロナウイルスは腸で増殖することからトイレが感染源と警告を発信しておられます。様々な情報が飛び交い不安を煽ったりする中、事実に基づいた最新の状況について、お話を伺いました。
ー新型コロナウイルスが世界中に広がってから一年以上が経過し、このウイルスについて様々なことが分かってきたとのことですがー
新型コロナウイルスは酸に強く、腸で増殖する特性を持っています。腸で増殖するということは、腸内環境が最も大きく影響するということです。
ー基礎疾患を持っていると、重症化しやすいのですか?ー
糖尿病など基礎疾患がある方が重症化しやすいのは本当です。基礎疾患がある方は免疫力が弱くなっているのでコロナウイルスだけでなく他のウイルスや細菌にも感染しやすい。人間のカラダは食べた物からできています。食べ物は腸で消化吸収されますから、腸内の悪玉菌が増殖していると当然免疫力が弱くなり、病気に罹りやすくなります。
ーコロナウイルスの感染予防のためにワクチン接種以外で日常出来る有効なことを教えてくださいー
手を清潔にする、トイレに気を付ける、そして食事に気を付けることです。腸内環境を整えることが感染症予防になります。動物性たんぱくや脂肪分を控え、食物繊維や納豆、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品を摂りましょう。規則正しい生活をして軽い運動をしたり、ストレスを溜めないように心掛けてください。
ーコロナウイルスやワクチンの副反応・死亡例に関する情報が入ると不安になるのですがー
事実を見ていくことに努めましょう。偏った情報や煽る情報も見受けられます。時には冷静になって「何が正しい情報なのか」を考えることも大切だと思います。事実として公表されている情報は以下です。昨年の調査で新型コロナウイルス感染症として診断された方の内、重症化するのは高齢の方や基礎疾患がある方が多くなります。しかし若い方、特に20歳以下の死亡者は0人です。
詳しくはこちら【厚生労働省WEBページ】
ワクチン接種後、死亡についての厚労省資料(2021年6月23日現在)報告数356人
詳しくはこちら【厚生労働省WEBページ】
ワクチン接種はアレルギーがある方や、事情があって接種できない方もいます。接種した、しないで差別があってはならないと思います。色々と不安になることもあると思いますが厚生労働省のホームページなどを参考に、自分自身で情報収集し、判断して欲しいと思います。
『医食同源』。健康を保つためにはバランスの良い食事を規則正しく摂ることです。いずれ再開される「勉強会」で詳しくお話します。
(医)良秀会 藤井病院
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