2022-03-11
大阪でも「えべっさん」の愛称でおなじみの、商売繁盛の神様が祀られる戎神社。「脇浜戎大社」は、今宮戎と西宮戎と並び三大戎神社の1つで 泉州で最も古い戎神社です。
この神社の本殿の向きの延長線上には、伊勢神宮の内宮があることから、古くからある大きなパワースポットであることが分かります。
この神社周辺には、古来から豊かな漁場として知られる脇浜・二色浜海岸が広がっています。
奈良・京都の都に近いことから、宮中で食事などを司る『内膳司』という役所によって御漁場(天皇や高貴な人のための漁場)が置かれ、毎月“子の日”と“巳の日”に塩漬けの鯛・鯵、干し魚や魚の内蔵で作った調味料などを都へ納入するように 決められていました。
そのため、むかし和泉の国にあった御厨である、網曳御厨 (あびこのみくりや) の守護として 創祀されたと伝えられており、釣り好きのえびす神様である“事代主命”(ことしろぬしのみこと)が戎神として祀られてきました。
明治時代に水の神とされる高龗(たかおかみ)神社との合祀後も、泉州地方の人々から『脇浜のえべっさん』と呼び親しまれています。
毎年の十日戎では泉州はもとより、和歌山や関西各地からたくさんの参拝者で賑わいます。まだ参拝したことがない方はぜひ一度、泉州自慢の『えべっさん』を訪ねてみてください♪
■高龗神社・脇浜戎大社
貝塚市脇浜3-34-1
https://takaokami-ebisu.com/
(にこにこ新聞WEB版 2021年3月配信号掲載)