「法林の庭」の美しさに感動!泉南市にある古刹
愛宕山という小高い山の中腹にある林昌寺。天平年間に開創されたと言われる泉南の古刹です。
林昌寺といえば、何と言っても重森三玲(しげもり みれい)により作庭された「法林の庭」でしょう。
清雅な佇まいの境内に、山号(躑躅てきちょく山)にもなっているツツジが4月下旬から色づき始め、5月中旬から下旬にかけてはサツキが見頃を迎えるのですが、山の斜面を利用したその美しさは圧巻の一言!
重森三玲は東福寺・本坊庭園(国の名勝)などで知られる昭和の名作庭家。この辺りで重森三玲による名庭園が見られるのは岸和田城の「八陣の庭 」とここだけ。
しかし、この「法林の庭」は重森三玲オリジナルのままではないという。
当初は苔の築山だったものを、お弟子さんである岩田半之丞氏により現在の姿に。
とは言え、優美で繊細な曲線を描いている庭がツツジの薄紅色とサツキの紅色に染めっていく様は素晴らしく、人の手による明媚さは日頃の雑念がなくなり、心が洗われ穏やかな気持ちになってきます。さすが、阿弥陀の浄土を表している庭だけありますね(*^ω^*)
この他、「補陀落渡海碑(ふだらくとかいひ)」や「仏足石」など貴重な文化遺産を有しており、
庭の最上部からのびている参道には四国88ヶ所の本尊が祀られていて、1時間ほどで巡礼できるようになっています。
今から徐々に見頃を迎える林昌寺、日頃のストレス解消に美しい庭園を眺めて見るのも良いのでは♪( ´ω`)/
※道幅が狭いところがありますので、お車の際は運転にご注意ください。
■真言宗御室派 躑躅山 林昌寺
泉南市信達岡中395
https://welcome-sennan.com/tourist-spots/rinshoji
(にこにこ新聞WEB版 2022年4月配信号掲載)
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