「水なすってどんなナス?」

水の神様からの贈り物「泉州水なす」の秘密

きらきら輝く 宝石のような「泉州水なす」

薄い皮でほんのり甘味があり

生で食べられるほどのみずみずしさは 

一度味わうと忘れられない

一口かじるとジューシーな「うまみ汁」が溢れ出し

口いっぱいに広がり

新しいフルーツを食べているような食感

そんな「泉州水なす」

その昔、地元の人だけが食べられる特別な

「幻の水ナス」でした。

「泉州水なす」の栽培は非常に難しく

葉が揺れて実に擦れるだけで傷ついてしまうほど

とてもデリケートで繊細

鮮度がすぐ落ちるため遠くまで運ぶことができず

全国の市場には出回ることがなかった・・・

近代化が進み、ある漬物屋が

水ナスを「浅漬け」として全国発送を始めたことが

きっかけとなって瞬く間に全国に広がり、

たくさんの人々に食され愛される

泉州の特産品「泉州水なす」として名を馳せるようになりました。

全国的にお漬物が有名で、贈り物としてとても人気があります。

浅漬け古漬けはもちろん、灰汁が少ないので

生のままサラダ水ナスとしても昔から食されていて

どれをとっても美味

そんな「泉州水なす」を紐解いていくと、、、、、、

実は「泉州水なす」のブランドとしての歴史は浅く

平成に入ってから。

その昔、

明治時代から泉州地域で盛んに生産されていた「水ナス」

溢れ出すほど水分が豊富な「水ナス」は

夏の農作業でカラカラに乾いた喉を潤す目的で栽培されていました。

この地で受け継がれている「水ナス」の起源

【澤なす】

大阪府貝塚市澤地域で栽培

「澤なす」が水ナスの原種の一つとされています。

泉州水なすに比べ肉質はしっかりしていて
ぷっくりとした愛着のわく 可愛らしいかたち
生で食べられるほどの果肉の強い甘みが特徴。

今でも「澤なす」を農家代々の自家採取で栽培している方がおられるのですが、

2013年現在、貝塚市に一軒、和泉市に一軒の2軒のみに

存在している貴重品種の一つとなりました。

澤なす

【馬場なす】

澤なすと並ぶもう一つの水ナスの原種。
大阪府貝塚市馬場地区で栽培

その種は門外不出とされ、
地域の数軒の農家が自家採取により栽培しています。

馬場なすの特徴は、何と言っても皮のやわらかさ。
果肉の甘さは澤なす、皮の薄さは馬場なすと言われ
食感は泉州水なすに近く、生でサラダにしても美味。

その実は細長で、長ナスに似た形をしています。

馬場ナス

【上之郷なす】

存在していたのは確か。

ことわざに「日根野あずきに上之郷なす、、、、、」と出てくるのですが詳細は不明

【樽井巾着なす】

今は市場からも生産現場からも完全に姿を消した貴重な巾着系統種

大阪府泉南市樽井地域で栽培されていました。
ひっそりと種が受け継がれていた幻の水ナスの一種

実は浅漬けにすると一番美味とされる「水ナス」ですが
漬けた「水ナス」は色艶が悪く
水ナスブランド系選抜からは外されました。

貴重な樽井巾着なすの種は、大阪府泉州農と緑の総合事務所の
職員さんの一人が大切に保管していたものが残っているのみ。
北野農園では、先人が守ってきた樽井巾着なすの復活を目指し、
2014年3月より播種(はしゅ)(種蒔き)し、栽培に取り組んでいます。

このように、かつて大阪泉州には多様な水ナスの系統が存在していました。

樽井巾着茄子の種

私たちが誇る「泉州水なす」がどんな方法で育てられているかご存知ですか?

水ナスの栽培には大きく分けて3つの方法があります。

最も多い順番に、

1、無加温ビニールハウス栽培
2、露地栽培
3、加温ビニールハウス栽培

★グラフ挿入※加温の10~12月の→は削除

 

グラフを見て気付かれたことはありませんか?

そうなんです、夏のイメージが強い水ナスですが

生産技術が発達した現在では、ほぼ一年中食べることができるようになったのです。

とはいえ水ナスは寒さに弱く、冬場の温度管理はとても大変。

夏場の暑さも限度を超えると木が疲れてしまい、

水ナスも弱ってしまうとてもデリケートな野菜なのです。

そんな水ナスを育てる上で北野農園が一番大切にしていること

それは「水ナスの声を聞くこと」

水ナスは生きています。

色味や枝の太さ、つぼみ、実、花のバランスなどを見て、

愛情を持ってその時に応じた対処をすること。

親が子どもを愛でるように、愛情をかけると

必ず応えてくれるのです。

そうやって代々受け継いできたこの土地で

大切に大切に「泉州水なす」を育てています。

良い水がもたらしてくれた美味しい「泉州水なす」

美味しい水ナスを育てるには

「良い水」が必須条件

泉州は「泉」という地名からもわかるように「水」ととても深い関わりがあります。

貝塚や海塚という地名も「水」が関係しています。

和泉山脈を源とする津田川のため池の水を大切に使って

「泉州水なす」は育てられています。

何より「泉州の水は軟らかい」のが特徴

その軟らかさが水ナスにも伝わり、

甘みのある優しく美味しい「泉州水なす」へと育っていくのです。

「泉州水なす」は粒よりのエリート揃い?

「泉州水なす」は出荷時に、全て検査を受けます。

 

形、艶、水分を見て品質のランクが決まり、

一般的には傷がついたり形の悪いものはランクが低くなります。

では、傷がついたり形の悪い水ナスは味も落ちるのでしょうか?

応えは「ノー」です

傷がついた水ナスの方が栄養価が高いことがわかっています。

泉州水なすは溢れ出るたっぷりの水分と甘さの比率が最高

こんな野菜は他にありません。

「泉州水なす」はまさに「粒よりのエリート揃い」なのです。

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