国軸山 金峯山寺

過去・現在・未来に渡り 人々を救済「蔵王権現」

金峯山寺蔵王堂(国宝)

桜の名所で名高い奈良県吉野山に開山された金峯山寺(きんぷせんじ)。高台にそびえ立つ風格ある本堂「蔵王堂」の前に立つと霊気を感じ、思わず深呼吸。
溢れ出すエネルギーの正体は本堂に祀られている3体の秘仏「蔵王権現」。それぞれ現在(千手観音)・過去(釈迦如来)・未来(弥勒菩薩)を表し、7mもの巨大な像は金色の髪を逆立て、鋭い眼光に足を振り上げ、忿怒の表情で見るものを圧倒します。深い青色が珍しくまた幻想的で過去・現在・未来の三世に渡り、魔を威嚇、人々を救済するために出現されたそうです。(※権現とは仏が仮の姿で現れること。)
本来は滅多に拝観できないのですが国宝仁王門修理勧進のため期間限定で(令和2年3月28日〜5月6日)ご開帳されます。折しも季節は春。桜のじゅうたんに包まれる吉野の山々へ秘仏「蔵王権現」様に逢いに出かけませんか。

■国軸山 金峯山寺
奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
https://www.kinpusen.or.jp/

(にこにこ新聞 2020年3月号掲載)

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