聖神社(ひじりじんじゃ)

和泉国でも格式の高い式内社*

和泉市にある、深い森に囲まれ鎮座する聖神社は、『和泉五社』のひとつで和泉国三宮とされる和泉国でも格式の高い神社。聖神(ひじりのかみ)を祭神とし、信太聖神、信太明神ともいいます。
この“聖”は“日知り(=日を知る者)”の意で暦を司る神様。
このことから天体の動きから暦を割り出す陰陽師が信仰していたといわれています。

そのためか、阿倍保名と妻の葛の葉姫、その子どもで陰陽道の大家・安倍晴明にまつわる伝承が残っています。特に稲荷系の神社というわけでもないのに稲荷系の“お塚”が非常にたくさんあるのは、この伝承が関係しているのでしょうか?不思議。

また、往時は広大な神域を誇っていた当社。本殿、末社の三神社は国の重要文化財に指定されており、桃山時代の特色がみられる貴重な建築として、広い境内には多くの文化財が。まさに和泉五社の名に相応しい風格です。

聖神社は春は桜が咲き、境内には公園のような広いスペースがありますので、お散歩がてらのんびりお出かけてしてみては。

*式内社とは『延喜式神名帳』に記載された神社のこと

聖神社
和泉市王子町919
★参拝自由
★駐車場有り
https://izbun.jp/introduction/shinoda/hijirijinja.html

(にこにこ新聞WEB版 2022年3月配信号掲載)

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