コロナ禍の今〜医療〜

全国で4つしかない感染救急対応の機能を持つ特定感染症指定医療機関である「りんくう総合医療センター(泉佐野市)」。

3月4日から新型コロナウイルスの患者を受け入れ始めた同センターの山下院長に現状をインタビューしました。

山下病院長

それまでにエボラなどの感染症に対する訓練は毎年何度もやっているので、準備は十分できていました。
疑い患者に対して迅速に対応できるようにPCR検査の機械も苦労して取り入れ、9人の検査技師が検査できるようにし、大阪府内からの重症患者のみならず、酸素投与の必要な中等症、さらには軽症患者も受け入れています。
幸い今のところ、院内感染もありませんが、今後第2波、第3波で患者さんが増えた時、防ぎきれるかわかりません。
試薬不足も不安要素の一つです。 大阪府内では少し患者さんが減ってきているようですが、当センターにはまだまだ患者さんが搬送されてきています。
重症の患者さんには治療に当たるスタッフの数が必要で、人員不足になるため、今は3次救急のみを受け入れ、2次救急はストップしています。
今、困っていることは防護服の不足です。あと2週間ぐらいでなくなるので、その後はレインコートなどを代用します。 コロナの患者さんにドクター、ナースが集中するため、病院全体として患者数を減らすことになります。
そうすると、経営が成り立たない。コロナ患者を扱った病院は大変な赤字になります。
当センターはこの地域の命の砦の病院なので、潰さないようにするために経済的なサポートを何とかお願いしたい。
我々の努力だけで何とかできるようなものではないので、そこは府も国もご理解いただければと思います。

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